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Fashion CHINA 独占インタビュー 02

東洋文化と未来への探索

特約編集者 李楚鹃

ある意味では、ファッションはコシノジュンコの感情の器である。

彼女はファッションを通して、全ての才能と情熱を放ち出す。また、歳月と共にご主人との愛のつながりにもなった。コシノジュンコの談話意欲を誘い出したのは、彼女の輝かしい過去を成就させた、東洋文化と未来への探索へのこだわりである。

“私の作品の中に、東洋文化的な要素はまるで音楽のように、クライマックスの時もあれば、沈黙の時もあります。とはいえ、作品から溢れた雰囲気と個性はずっと変わらない。”

Fashion CHINA:「オリエンタル・プリミティブ」というテーマのパリコレデビュー以来、26年が経ちましたが、コシノジュンコさんは東洋文化と未来への探索へのこだわりがずっと変わっていません。東洋美的なの四角いデザインはコシノジュンコの特徴であるという見方がありますが、ご本人はどう思われますか?今の作品と比べて、その変化はどこでしょう?

コシノジュンコ:デザインは私にとって生れつきの表現方法であり、それはあくまでも感覚から生まれたものです。他人の評論により、まとめられた部分もあるのです。(笑い)東洋文化と未来への探索がずっと続いています。私の生命に溶け込んだとも言えます。この20数年間はきっと変化がありましたが、変化の程度の違いだけです。私の作品の中に、東洋文化的な要素はまるで音楽のように、クライマックスの時もあれば、沈黙の時もあります。とはいえ、作品から溢れた雰囲気と個性はずっと変わらない。

Fashion CHINA:近年、日本人デザイナーから、日本文化の傾向ではなく、むしろ東洋文化についての解釈が多いことが良く見られます。日本人デザイナーは欧米でも高く評価されているのは、彼らが民族文化を愛し東洋文化と西洋ファッションをうまく融合させることに関係があると思いますか?

コシノジュンコ:実は日本人のデザイナーが自分達自身が東洋文化を意識して創作しているとは「思ってない」と思います。日本デザイナー多少日本の個性という自分の考えを持っているからです。日本人デザイナーという国単位でその個性集団をとらえるのは(たとえば「中日」とか)ファッションの世界ではあまり好ましくないと思います。たしかにひとつにまとめたくなるのは他の世界にもありますが、彼ら(コシノジュンコも含めて)が民族文化を愛したことからその作風が生まれたとはおもいません。厳しい国際舞台にあっての自己表現は、それはそこに参加する他の世界のデザイナーの誰のものとも類似したり似ていたりしてはいけないのです。そしてその作品が厳しい「センス」の選択を通過して、そのこと(コレクションの発表)を毎シーズン繰り返し常に新作を提案してきた人々たちなのです。しかし作品のなかにそのデザイナー達の共通するのもが東洋的であって、民族的なものを発見したとき、それを評価する人々の「表現」として西洋と東洋の融合といった言葉を選ぶものだと思います。

“良いデザインとよく売れるデザインとは一致しないケースが多いです。そんなことで自分のキャラクター(個性)とそういったものを求めている事業家(市場)とのパートナーによるデザイン事業の達成です。”

Fashion CHINA:三宅一生、高田賢三、山本耀司と同時代の著名デザイナーとして、ご自分が日本デザイン界ひいては国際ファッション業界に及ぼした影響、そしてご自分の位置付けをどのように評価されますか?デザイナーの先輩として、20年前もう東洋文化を国際舞台で展開されましたね。

コシノジュンコ:まさに現在の中国の時装における事業のひとつのよい質問になるかと思いますが、これは自分自身のテーマでありますが、デザインや生活文化の進展に大変な重要なことです。日本でのデザイナーとしては、あとに続く人に沢山の道しるべを残していると思います。
その事業とそれに関わる人々へのその仕事に対する行き詰まりや倦怠感の払拭をどうするのかといったときに考えるテーマでもあります。作ったものが沢山売れて関係者が幸せになるときもあります、しかし売れたものが作品として満足のいくものだったのか?という問題も残ります。またその逆もよくあるケースです。

Fashion CHINA:この質問について具体的なご意見とご策略をお聞かせいただけますか?

コシノジュンコ:まずはデザイナーと商業の関係です。ハードとソフトの分離といいますが、それまでの日本ではデザイナーが自分自身で製造と販売をする事業を起こして市場を広げていくのが定石でした。
いまもそうして事業を成功させているデザイナーの方々も多くいますが、良いデザインとよく売れるデザインとは一致しないケースが多いです。そんなことで自分のキャラクター(個性)とそういったものを求めている事業家(市場)とのパートナーによるデザイン事業の達成です。
デザインライセンスという事業手法ですが、これを日本で積極的に展開しました。そしてその展開事業種類も洋服(紳士服から子供服など)にとどまらずインテリアなど、家具から食器まで幅広く展開することになりましたが、事業の領域と量は広がっても、私自身のところでは倉庫や大勢の営業スタッフなどを抱える必要はありませんので、デザインへの集中が増します。

by jkf